ごあいさつ

兵庫大会趣意書

日本学校農業クラブ連盟(FFJ:Future Farmers of Japan)は、全国47都道府県の農業教育を主とする学科等で学ぶ全ての生徒と関係教職員を組織して昭和25年11月に結成され、日本および世界の農業や環境の発展に主体的に関わり活躍する有為な人材の育成を目的として活動してまいりました。
その令和3年度の年次大会である「第72回日本学校農業クラブ全国大会」は、近畿学校農業クラブ連盟の協力のもと、兵庫県学校農業クラブ連盟が企画・運営の主務を担当し、兵庫県・神戸市を中心に開催することとなりました。

兵庫県は、日本海から瀬戸内海を経て太平洋を望み、地形と気候が変化に富んでいます。古くから摂津・播磨・但馬・丹波、そして国生み神話の舞台である淡路という5つの国として栄え、今日もそれぞれが独自のすばらしい地域文化を有しています。世界に誇る「神戸ビーフ」や日本全国の黒毛和牛の素牛である「但馬牛」、兵庫県で作出され国内の代表的な酒米となった「山田錦」、品質は日本一との呼び声高い「淡路タマネギ」、山間の朝霧の中で育まれる「ヤマノイモ」や「丹波黒」のような特産品とともに、全国唯一の「森林大学校」が置かれる宍粟市を中心とした林業など、魅力溢れる産業が営まれ、今後のさらなるグローバル化に向けて伝統と調和したブランドづくり等の取り組みを行っています。特に、但馬地域で普及が広がる「コウノトリ育む農法」はコウノトリの野生復帰を支え、今では200羽を超えるコウノトリの命が育まれています。
そして神戸市は、1,000万ドルの夜景で知られる国際都市であるとともに、六甲山から吹き降ろす六甲おろしが支えてきた日本酒造りは生産量日本一を誇っています。眼下に広がる神戸港は開港以来150有余年、日本と世界各地をつなぎ、物資だけに留まらず多数の移民を送り出すことで世界の農業の発展に大きく貢献してきました。

本県は、今から約四半世紀前に発生したマグニチュード7.2の阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)で、自然災害による未曾有の被害を体験しました。その際、全国・世界各地の大勢の皆様からの心温まる善意と献身的な協力を賜ることで、今日の奇跡的な復興を成し遂げることができました。 私たち兵庫県の農業クラブ員約2,600名は、このときの危機的な状況に手を差し伸べていただいた全国の皆様に、本大会を通じておもてなしの心をもって精一杯の「感謝と友情」をお伝えしたいと考えております。そして参加された全てのクラブ員がこれまで培った実力を遺憾なく発揮して切磋琢磨するとともに、積極的な交流を通じて未来に向けた新たな一歩を歩みだす機会とできるよう、一丸となって一所懸命に努力してまいります。 つきましては、本大会の趣旨を御理解いただき、関係の皆様の御指導・御支援をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

兵庫県学校農業クラブ連盟会長(兵庫県立農業高等学校) 小田 桃嘉
第72回日本学校農業クラブ全国大会事務局生徒実行委員長 宮本 碧泉
第72回日本学校農業クラブ全国大会事務局長(兵庫県立農業高等学校長) 澤井 正志